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セイジ・オザワ松本フェスティバル2017

 今年も「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に行ってきた。
 今年は、8月一杯何かと観たり聴いたりするものが多かったので、松本は9月10日の最終日、内田光子さんのベートーベン「ピアノ協奏曲第三番」のプログラムを聴いた。

 直前、内田光子さんがフランクフルト空港で転んで腰を痛められたという情報があり、來日も一時危ぶまれたが幸い当日は無事な姿をステージ上に拝見することができた。

 昨年同じフェスティバルでベート-ベンの「第7番」を指揮されたときには、オーケストラ団員に支えられるようにして登場した小沢さんさんだが、今年は一転、直前に腰を痛めた内田さんを気遣ってか肩を支えるようにして登場され、暖かい笑顔を元気に振りまきつつ、しっかりと内田さんが着座されるのを見守っておられた。
 内田さんは、席に着いて椅子の側面をとんとんと軽く数回叩いてフーッと集中するとそれを見極めて小沢さん指揮の前奏曲が始まった。

 この曲はもう何度聴いたか分からぬメジャー中のメジャーだが、そんな中でその日の小沢さんの指揮の「第三番」はまるで初演に立ち会ったかのような新鮮な音に聴こえた。
 それは私たち聴衆が昨年の記憶もあってか小沢さんの指揮の一音一音に全神経を集中し、耳をそば立て聴いていたからだ。会場全体があたかもひとつの耳、ひとつの聴覚神経になったかのようだった。
 サイトウ記念オケもよく聴衆の集中に答える力強い名演だったと思う。

 内田さんのソロの力強さは圧倒的であった。
 ベートーベンの「三番コンチェルト」は、ウィーンにナポレオン軍が迫ってくるという大戦乱のさなかで作曲されたというが、内田さんの演奏は波乱と緊張に満ちたダイナミックなものだった。
 この曲を7月にNHKで、韓国の若手天才ピアニストチョン・ソンジンの演奏(エサベッカ・サロネン指揮ロンドンフィル)でも聴いたときにはあまりの上手さに仰天したものだ。弾くというより、触れるというしかないタッチで演奏し、しかし時にピアノ線が切れるかと思われる叩き方で音を出していた。
 内田さんの演奏はそういう上手さという域をはるかに超えた高みにあると思われた。

 終演後、小沢さんと内田さんは、私たち聴衆ほぼ全員のスタンディングオベイションに呼び戻され都合四回か五回、カーテンコールを繰り返された。

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 実は私はこのスタンディングオベイションの熱狂の中でスマホを無くしてしまい、どうしても見つからず、諦めかけていたところGPSでの追跡と、会場のキッセイホールの事務局の方々のご協力で三日後に無事見つかりました。
 皆さま、本当にありがとうございました。

 キッセイホールの前で、TVマンユニオンの村田さんと

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