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学生一人を一人前の医者に育てる費用の多くはわれわれの税金ではないか

 成田の医学部にしろ今治の獣医学部にしろ学生一人を一人前の医者に育て上げるには、一人当たり4000万円から6000万円の費用がかかるといわれている。この費用の多くは国の補助金、つまりわれわれの負担している税金なのだ。
 医師の養成や医学部の新設に対して、文科省や厚労省がいわゆる岩盤規制を行っているのはある意味当たり前ではないか。
 「岩盤規制にドリルで穴を開ける」といっても何から何まで正義というわけではないのだ。ましてやその穴が、お友達のための(隣国の前大統領ほどでなくとも)、穴であればなおさらだろう。

 ゲジゲジ眉毛の地方創生大臣が野党議員の質問に答えて
  「(獣医師の)需要がどれだけで供給がどれだけか聞かれてもなかなか数値でいうことは出来ません。いわゆる需要曲線と供給曲線とがあるところで均衡する、それがアダムスミスの言う<神の見えざる手>でありまして」
 と、ケムに巻いていたが、経営者としていわゆる門前の小僧で多少なりとも古典経済学をかじったものにはまことにふざけた答え方としか思われなかった。
 <神の見えざる手>から言えばその新しい均衡点では、医師の質と給与の低下を招くだろう。
 しかし、そもそも「この「そもそも」はわざわざ閣議決定した意味においても)、国の補助金で成り立っている事業分野についての質疑ではないか。
 自由競争市場における古典的な均衡点を持ってきてケムに巻くなど不誠実極まりないではなか。
 聞けば地方大臣はいわゆるリフレ派の論客だそうだが我が国の経済の行く末が危ぶまれるわけだ。

 何故こんなでたらめな答弁を大臣がやっていられるのかといえばそれはその上司がシロをクロ、クロをシロと言いくるめて恥じないからではないか。
 わが国の言説はジョージ・オーウェルの「1984」に書いた「二重思考」にだんだん似てきているように思う。
 そういえば次官に尾行をつけて「出会い系バー」への出入りをネタにゆするというやり方もCIAか、KGBの手法そのままだ。
 今朝強行採決された共謀罪についてどんなに「一般人は対象でない」といわれようと一抹の不安が残るのはこういう理由もあるからでないか。

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