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早春

 立春を過ぎると陽射しの明るさはすっかり春なのに、一歩外へ出ると昔から「春とは名のみの風の寒さよ」(吉丸一昌)と歌われてきたように、ビル間を過ぎる風の冷たさがまだまだ厳しいこの季節が私は好きだ。希望と不安とが釣り合って、ピーンと張り詰めた緊張を与えてくれる気がする。
 創業のころ、信州の伊那地方に大事なお取引先があって早春のこの季節によくお尋ねしていたことを思い出す。

 梅の花の香りは、ほのかな甘さの香りと清々しい酸味の香りとが適度に釣り合った特別のものだが、不思議なことに通り過ぎてから気がついて振り返って、「あ、梅だ」と認識することが多い。私の場合、香りの知覚と香りの認識には何故かずれが生じやすいのか。

 

 春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる       凡河内躬恆

 梅の花あかね色香もむかしにておなじ形見の春の夜の月           俊成女

 春の夜のかぎりなるべしあひにあひて月もおぼろに梅もかをれる    木下長嘯子

 

 春の夜の月の出です。

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 夜の梅です。

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