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栃の木と夏の夕べの雲

 先週末、梅雨の晴れ間に、パワースポットで人気の榛名神社に行ってまいりました。
 榛名神社参道の千本杉のあたりには、私の大好きな栃の大木があります。

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 帰路、関越の深谷あたりで美しい夕焼けを見ました。雲マニアにはたまりません。

  夕立の雲もとまらぬ夏の日のかたぶく山にひぐらしの聲    式子内親王

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株式会社ベンチャーバンク 鷲見貴彦会長の「僕の会社に来なさい」

 少し古い本だが、株式会社ベンチャーバンクの鷲見貴彦会長の「僕の会社に来なさい」(ゴマブックス2005年刊)という本を読んだ。とても面白くてびっくりし、目が覚める思いもした。
 そして感動もさせられた。
 この鷲見貴彦という人はやっぱり優れた方なのだ。優れた方だし、人間的にとても魅力にあふれた方だなと思った。
 こういう人なればこそ「僕の会社に来なさい」というタイトルは本当にピッタリだし、私が若いころであったなら、「よし、このヒトの会社にいってみよう」と思ったかもしれない。

 ベンチャーバンクはホット ヨガ スタジオ「LAVA」を全国に300店ほど展開していることでよく知られているが、その他にも漫画インターネットカフェ「ゲラゲラ」とか、トレーニングジム「REAL FIT」 「FEEL CYCLE」など主にサービス業で、20以上の事業ブランドを持っているグループだ。
 この「僕の会社に来なさい」が出版された2005年は、前年2004年に「LAVA」一号店が澁谷にオープンしまだ1年、20店舗に急成長の最中であった。
 
 鷲見貴彦という人は、この本によれば、教員採用試験に連続4回不合格だった頃の臨時教員、手堅い出版社勤務、有名経営コンサルタント会社の売れっ子コンサル、1990年最初の会社設立で二足のわらじ、1994年35歳で10年余りのサラリーマン生活に別れを告げて現在のベンチャーバンク設立まで実に積極果敢かつ慎重細心の生活を送られてきた方だ。
 ここまでの話だけでも充分に鷲見さんの非凡な直観力、行動力を感じさせられるものだが、前半のヤマはこの本の80ページ、コンサル2年目の1989年、大手不動産会社勤務の年上の友人から
 「今、こんなサイドビジネスを考えているんだ」と、まだ上陸したばかりの伝言ダイヤルサービス事業について触れられたとき
 「ただでもいいから、ぜひ、手伝わせて下さい」と申し出たことだ。
 お金をもらわず3ケ月ほど手伝って有り余るほどの貴重な経験と、知識と、ノウハウを手に入れて、売れっ子コンサルのポジショニングと二足のわらじの会社設立にまで到った。

 94年、ベンチャーバンクで独立後すぐ、ディスカウント花屋、95年ブランド並行輸入、宅配寿司、生野菜ジュースバーと4連敗した後、90年代の後半、当時まだ都内に12店しかなかった漫画カフェに参入して初めて成長の足がかりを得た。
 以後2002年健康食品、2004年ホットヨガ事業の創設で大ヒットが出て、急成長をとげてきている。
 この最初の4連敗からの学びや、その後の漫画喫茶への参入、ホットヨガ事業の創設までの話は、業態と規模さえ違え、かっての本田宗一郎さんや中内功さん、江副浩正さんらアニマルスピリッツに富んだベンチャー起業家を髣髴とさせる。

 このように書いている私自身、30代後半で起業した身の所為か、この「僕の会社に来なさい」という本には共感させられた。
 後半以後の「新規事業にこだわる理由」や、「人を生かす仕組み」、「運(ツキ)の管理術」には教えられるものも多かった。
 新規採用の思想と方法だけでなく、採用後の新人研修の徹底性とレベルの高さ、人を生かす仕組みの背景にある哲学には感動させられる。
 「好きを仕事にする」とか「ビジネスを楽しむ」とか本当にそうだなと思う。 

 鷲見貴彦という人とそのベンチャーバンク社は、新しいサービスの提供というところに絞って世の中を観察し、次々と新規のサービス事業を開発し、起業してきている。
 私たちORTは、食と健康に関わる商品の研究・開発というさらに絞られた分野に特化しているとはいえ、同じ開発という業態でとても教えられることが多かった。
 なぜ好きなこと楽しいことを仕事としていいのか、なぜ常に新しい商品の開発に取り組んでいくのか、なぜヒトが大事なのか、なぜプラス思考が大事か、色々考えさせられた。

 一読をお勧めしたい。

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孤軍奮闘する日銀の黒田総裁の偉いところと三菱UFJの哲学 モノやカネの価値が逆説的に軽くなる時代

 資本金1000円で、資本準備金は3000万円積んでいるとはいえ小規模な企業の使用総資本が、わずか3年で16億円から、40億円へと24億円も増え、2.4倍にに膨れ上がったとしたなら関係先はみな、何が起こったのだろうと興味を持つのではないか。
 ましてやその3年間の総資本増大の中身が、市中銀行から22億円もの短期資金を新たに借りて、そのほぼ全額を一法人の債権に投資しているということが、わかったならなおさら大ごとだろう。
 何が起こっているのだろう?経営者は何を考えているのだ?経営者は本業をおろそかにして、財テク(バクチ)に走っているのではないか、と。
  これとほぼ同じことが、ここ3年の日銀のバランスシートで起こっている。ただし、10万倍の規模で。

 日銀のHPに公開されている営業報告(決算書BS)を見ていると気が遠くなる。
 日銀の総資本は、2013年3月期164兆円から、2016年3月期の405兆円へと、わずか3年間で241兆円(247%)も、膨れ上がっている。
 その内訳は、資産の部では国債が、125兆円から349兆円へと3年間で224兆円もの増大、負債の部では当座預金(市中銀行が当座に預けているお金)が、58兆円から275兆円とこれまた3年間で217兆円の増大となっている。
 つまり日銀はこの3年間で市中銀行から220兆円を借りて同額を国債と言う資産の購入に当てているのだ。これは、2013年から始まった異次元緩和で、市中銀行から国債を毎年80兆円買い上げてきた結果だ。
 
 これって、使用総資本16億円の企業が40億円に、わずか3年で急速に膨張し、その膨張の大部分の22億円が新たな借り入れ金で債権投資しているようなもののではないか。
 しかし民間企業と一つ違うのは、日銀は、投資先( この場合、政府)への貸付利息をゼロにもマイナスにもできることだ。
 当然、日銀は逆ザヤ(赤字)になるが、政府は膨大な借金の金利負担が減少して大助かりだ。しかも国債は日銀の金庫にしっかりしまいこまれている。
 しかし逆ザヤになるのは日銀だけではない。一般の銀行も、保険も証券も年金基金にもジワリと赤字が及んでくる。実質的な増税だ。
 このブログでも何度も書いた「金融抑圧」だ。

 今週、三菱UFJ銀行が、国債の入札に特別の条件で参加できる資格を返上するということが話題になったが、
 「(日銀や政府と)」対決や対立をあおろうとする意図ではない。哲学の問題だ」 と、三菱UFJの幹部はおっしゃってるそうだ。
 「(マイナス金利の国債を買うことは)投資家や預金者に説明がつかない」 と。

 私たち普通の生活者や経営者は、国債のデフォルトとそれに伴うハイパーインフレーションという大混乱だけは何とか避けてもらいたいところだし、孤軍奮闘している黒田総裁のお考えもそうだろう。
 万が一の大きな混乱への備えは怠ってはならないが、こういう時代は、大きなチャンスに満ちた時代でもあるのだ。
 それはどういうことかというと、お金とか設備とかBSの左ページ 資産の部のとりわけ有形固定資産の10~20倍もの時価が生き生きと活動している企業にはつくことがあるし、実際それを目指して活動することも出来る。モノやカネの10~20倍もの価値の差はどこから生まれてくるかといえばそれは、ヒトの価値、ヒューマンウェアの価値だ。
 この場合のヒトというのは、知識と経験と技術と情熱とを持ったヒトであり、ヒトとヒトとの関係性だ。
 現代は逆説的にモノやカネよりもヒトの価値が10~20倍も高い時代なのだ。

 お休みをいただいてバリのアヤナに行ってきました。

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 アヤナのシーフードレストラン キーシクでライブの魚を選ぶ。

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ワインのテイスティング

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