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G7と増税再延期 ヒロシマ オキナワ 参議院選挙

 G7伊勢志摩サミットの冒頭、議長である安倍首相は、4ページにも渡る資料をわざわざ配布し、世界経済の現状が「リーマンショック直前の危機」に似ている、と主張したそうだ。
 27日朝、日本経済新聞の一面のトップ記事は一応G7各国首脳は一致した、とか共有したと言っているが、同じ朝、その日経と提携しているフィナンシャルタイムスの記事は、全く正反対に、安倍首相の主張は失敗した、とか無駄骨に終わったと言っている。要するに相手にされなかったのだ。
 相手にされなかったのも当然で、安倍首相の唐突な主張は、それは日本の国内事情からの発言でしょう、と見抜かれていた。相手にされなかった安倍首相のほうもケロリとしたものである。
 首脳だけではなく誰も見抜いていることだが、安倍首相の「リーマンショック直前の危機」発言は、来年の消費税増税の再延期の口実作りだ。
 伏線はもちろん、安倍首相の「消費税増税の再延期は絶対にありません、東日本大震災またはリーマンショック並みの危機が起こらない限り」と再三公言して来たことにある。
 7月の参議院選挙に負ける恐れから、増税の再延期の口実が何としてでも欲しい、しかし国内的にはアベノミクスは成功していると公言しているのだから、国内の消費不況は理由にはできない。そこでG7議長国の立場を利用したのだ。 

 ま、私たち、普通の生活者や普通の経営者にとっては、増税の再延期はこれほど歓迎すべきことは無い。ほっとする、というのが本音だろう。
 私たち普通人は財務省や日銀の偉い人と違って国の財政に責任があるわけでは無いのだから。

 しかし安倍さんも、オバマさんがヒロシマを訪問するという歴史的な快挙で大きな点数を稼いでいるのだし、その上沖縄の人たちがオバマさんがいる間はと我慢してくれているのだから、議長国の立場を参議院戦に利用するというようなイケ図々しいことはしないほうが良かったのではないか?

 一年中で一番気持ちの良い季節、今年も洗足池の池月橋の上で、恒例の「春宵の響き」が開催されました。まず、リハーサル

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 夕方6時半から開演、最高の盛り上がり

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 その夜、集まった親しい友人たち

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「金融抑圧」 憂鬱な時代 チャンスの時代

 連休明けの9日(月)の日経は、客員コラムニスト平田育夫さんの
「大混乱を防げても大停滞へ」
という署名記事を載せている。

 記事を読めば分かることだが、この場合「大混乱」とは、政府がその借金(国債)を返済できず万歳(デフォルト)してしまうことだ。
 これは今のギリシャがそうであるように、国債価格は暴落(金利は急騰)し、ハイパー・インフレーションに襲われ国民生活は破壊されつくす。政府が、(当然日銀も)、何としてでも避けたい事態だ。我々国民としても避けて欲しい。
 
 これに代わって日銀と政府とが暗黙裏に進めているのが「金融抑圧」だ、と平田さんは書いている。というより、日経で初めて書いた。
 つまりインフレ・ターゲットが遠のけば、その分マイナス金利を導入してでも「公的債務の負担を軽くすること」。
 国債の実質価値を年々減らしそのぶん国の負担を軽くする。「皆が知らない間に債務を目減りさせる」。つまり借金を少しづつ棒引きしてしまう。
 このとき使われるのが「金融抑圧」という方法だ、というのだ。

 これは私自身、このブログ(2月15日付け)で、「黒田総裁が本当に考えていること」に書いたとおり、私のような素人でもとっくに見抜くことの出来た財務省と日銀の本音なのだ。ただ、マスコミにはこれまでプレッシャーが掛かっていて書けなかっただけだと私は思う。
 ここへ来てプレッシャーのタガが緩んできたんだろうと思う。

 緩んだ切っ掛けは、2012年秋、安倍政権発足直前から3年余り続いてきた国際的な(ということはNYの)、円安黙認の流れがここへ来て節目を迎えたことだろう、と私は思う。円安の流れに節目ということは、2%インフレターゲット論も、それとセットの所謂アベノミクスも終わりということだ。
 連休前の29日、米国財務省は我が国を含む5カ国・地域を通貨戦争の「監視リスト」に指定した。

 G7各国においては、世界的デフレ傾向が改まらない限り、金融抑圧は今後20年~30年は続くだろう、と早くも予測する著名なエコノミストもいる。そもそも先進各国の公的債務大きさは、金融抑圧を使っても5~6年とかの期間で解消する規模をはるかに超えているからだ。

 しかし金融抑圧が続くということは国民生活、つまり私たちの生活にどういう影響を与えるのだろうか?
 実はこれについては、専門のアナリストたちも意外に具体的な予想図を明確に描けない。たぶん先進国各国がこれだけの規模で金融抑圧を必要とする事態に陥ったことが未経験ゾーンだからだ。 

 それと金融抑圧は、政府の借金の時間をかけての棒引き策だから、一方では踏み倒される側があるわけで、それはとりもなおさず私たち、証券以外にも預金や保険や年金という様々な形で金融資産を持っている私たち自身だが、この棒引きがあまりに時間をかけてゆっくりと進行するので明確に目に見えてこない、ということも言える。
 私たちは失われた20年の付けをこれから払わされるのか。

 アナリストらに、ほぼ一致しているのは、投資と消費のゆっくりとした減退という憂鬱なヴィジョンで、これに2%までにコントロールできないかもしれない、6~9%ものインフレが加わるとスタグフレーションということになる。
 現に、いまもなお、何らかの原因で原油価格が高騰する不幸が再来するならば、2%どころかターゲットをはるかに超えた5~6%のハイ・インフレ=スタグフレーションは、何時訪れても可笑しくない、という見かたもある。 
 しかしこれとて国債デフォルトに伴う金利の高騰と10~数10%に及ぶハイパー・インフレーションの大混乱よりはよほどマシだと思う。

 途上国や新興国でこそ、高度成長期のわが国がそうであったように、低金利と金融緩和は景気を刺激し、過熱すると締めて冷却するという金融政策は、有効に機能する。
 しかし、ピケティが指摘しているように、先進各国では、成長率は常に資本収益率より低い
  成長率<資本収益率 だから

 金融抑圧の影響を真っ先に受ける資本収益率の上限が低く抑えられれば、理論上、成長率はそれを上回る上昇は期待できない(つまり景気は良くならない)、のではないか。

 これを打開するのは政府の構造改革による歳出削減と、規制緩和による生産性の向上しかないということは、百年河清を待つようなアナリストと経済専門家の主張だが、私たちはそんな評論めいたことをことを言っていても始まらない。
 そもそも移民難民問題を抱えていないだけわが国はEUよりまだ良いのだ。

 こんな憂鬱な大停滞時代かもしれないけど、憂鬱だからこそまたチャンスも一杯ある時代なのだ。
 こういうときだから、新しい商品、新しい販売方法、新しいサービス業態が次々と必要とされ次々と開発されて急成長をしていく時代でもある。
 新商品やサービスは当然、国内に留まらず急成長をしているアジア各国・地域をマーケットとする。
 私たちORTのような新商品の受託開発という業態にとって、新しい販売方法や新しいサービス業態の開発に取り組んでいらっしゃる方々とともに成長を遂げていくことは、この上ない幸せなことだ。
 しかしこういう時代だからこそ一方で十年二十年も古くからお付き合いいただいている方々をいっそう大事にしなければいけない。

 連休中はドライブとジムとで英気を養いました。

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「サステナフォーラム 野本先生特別講演会 in東京」

 4月23日、スターリ社とIFAの共催で、「サステナ健康フォーラム 野本亀久雄先生特別講演会in東京」が、霞ヶ関ビル35階「阿蘇の間」で開かれました。 

  お話は、先生ご自身が、
 「皆さんが同じ話を繰り返し聞くことによって身に着いたものになる」と意図されたように、基本的には前々回・前回の横浜・福岡と同じですが、先生自身のご提案で今回からパワーポイントが少し入れ替わり、発生論・進化論的な絵柄を無くし、免疫力カーブの何枚かの絵柄に、新たに発ガン(のストレス)によって如何に基本の免疫力カーブが変化を受けるか、という絵柄が加わりいっそう分かりやすくなりました。

 質疑応答も先生のご発案で、今回からはあらかじめ決められた質問を、決められた方が行うというやり方でなく、会場内で自由に挙手をしてもらい、自由に質問をしていただくという形に改まりました。
 時間の関係で会場内では質問はご三方からしかお受け出来ませんでしたが、質問者ご自身のまたご家族の健康のことなど、かなり深刻な内容を含むご相談ご質問に、野本先生自ら懇切丁寧かつ明快にお答えくださって会場内に強い印象と共感とを呼び覚ますものでした。

 ご質問にお答えになる野本先生です。

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梅沢伸嘉先生「30年売れて儲かるロングセラーを意図してつくる仕組み」出版記念会

 梅沢伸嘉先生の新著「30年売れて儲かるロングセラーを意図してつくる仕組み」(日本経営合理化協会)の出版記念講演会と懇親パーティに行ってきました。

 「30年売れて儲かるロングセラー、、、」という本は、C/Pバランス理論、未充足ニーズ理論、MIP理論などこれまでの梅沢理論のいわば集大成です。   
 梅沢理論は各論ごとにこれまで多数出版されてきましたが、このように総論としてまとめられたものは意外なことにこの「30年売れて儲かる、、、」が初めての本ということになります。
 こうやってまとめられるとあらためて梅沢理論の素晴らしさが良く分かります。
 特に実際的な有用性の高さで際立ったものがあります。
 この本の第Ⅳ篇「梅沢メソッド実践シート(記入例&解説付き)」は、およそ商品開発に携わる担当責任人者や経営者は、常に近くにおいて参照したい見事な手引き書になっています。

 実際、この日の出版記念会には、多くの企業経営者が出席されていました。
 私も一言挨拶する機会を与えられました。おおむね次のような話をしました。
 梅沢先生は20代の後半来、消費者の心に寄り添うヒット商品開発の天才だ。
 しかし梅沢先生のご自分の天才性以上に優れたところは、これまで天才だけの仕事と思われてきたヒット商品開発を、凡人にも出来るような仕事にしたことだ。これはご自分の天才性を理論化し、方法化し、マニュアル化までして凡人にもアプローチできるようなものにしたことだ。
 名選手必ずしも名コーチならずといわれるが、梅沢先生は稀有な例だ、と。

 いい本です。

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